農業への取り組み

農業分野への参入 ~土木作業員、今日から畑仕事~

当社会長は以前からの農家でもあり、岩木町(現弘前市岩木)の嶽地区でトウモロコシ畑、新法師地区でりんご畑、一町田地区で水田を保有していました。

 

昨今、本業である建設業の不況が全国的に続く中で、平成16年度、当地区が「津軽・生命科学活用食料特区」に認定されたことを機会に、特区活用により当社役員の農地を会社で借上げ営農することで、当社作業員の雇用確保に役立てればと考えまして、平成17年3月より農業分野へ挑戦いたしました。

 

また、青森県が支援する「建設産業活性化人材育成事業」の調査・研究グループ「建設産業と農業を考える会」の会員として、建設業と農業の共同化による新たな産業分野の構築と循環型社会への対応について研究と営農を継続しています。

 

現在では、弘前市嶽地区で甘さを極めた最高のトウモロコシとしての地位を築いた「嶽きみ」、同新法師地区で「青森りんご」、ホウレンソウなどのハウス野菜(約100坪)を生産。平成18年からのワサビ栽培は、地下水が流れる給水パイプを備えたビニールハウスを設置し、現在約8000株が育ち出荷を待っております。

 

建設不況 新分野へ(産経新聞07.1.19)

嶽きみ

嶽わさび

建設業の経験を農業に生かす

“ものをつくる“ということでは、建設も農業も同じです。青森県弘前市にある当社の作業員も、東北地域の主要産業のひとつである農業にかかわりを持っていた者が多くおりました。

 

しかしながら農業経営は建設業をしながら片手間でできる代物ではありません。

 

初期においては収穫時期を見る目、タイミングが分からず、ハウス野菜の収穫時期が2日ほど遅れ、育ちすぎた商品を市場から突き返される悲哀も味わいました。

 

工事が無い時に臨時的に農業を取り組む事はなかなか難しく、また収穫時期は待ってはいませんので、なかなか工事作業員との兼務は難しいのが現実です。

 

当社では嶽開発の農業部門をみはる農園として別部門とし、専門スタッフとしてノウハウと責任を持たせ、常に農園において病害虫、出荷時期の管理などをしております。

販路確立

新規参入企業として農業分野においての国内の販路拡大は非常に重要でした。
嶽きみは地元を主とした小売業への出荷やインターネット等による産直販売をしています。また、嶽きみオーナー募集をとおした嶽きみファンの拡大などにも取り組んでいます。
りんご、野菜は主に市場に出荷し、わさびは特定取引先に出荷予定です。

中東への輸出の可能性を探る

獄開発株式会社は「県産品輸出ベンチャー企業設立準備会」を結成し、海外市場へ目を向け、ドバイを中心に中東地域への青森県産品輸出の事業化を焦点とする事業に着手しました。

 

同準備会は農業など新分野に参入しながらも販路確保の壁に直面した青森県内の建設企業5社が、販路開拓を求めて結成した当社を代表とする協同体です。

 

好景気に沸くドバイは、毎年大きな国際見本市「GULFOODガルフード」が開催されること、日本からの輸出食品が少ないなど好条件がそろっている理想の輸出国です。

 

将来的にはドバイを含む中東諸国関連企業を顧客に、需要の高い青森県産食品やメンバー企業の商品などの輸出事業を行う計画です。そのため同準備会では輸出事業実施前に必要な諸手続きの調査や事業化可能性調査を行っていく予定です。